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エイズの情報は増えてきましたが他人事で、自分には関係ないと思って感染してしまう人がいます。ここでアフリカのエイズの問題について村人と協力をして作った紙芝居を紹介したいと思います。実際にあったニコリーナという感染者の話です。両親や妹をエイズで亡くしたニコリーナは、村人たちから理不尽な差別・偏見を受けますが、大切なお母さんの形見の櫛やたくさんの思い出、そしてエイズと共に戦う人たちと一緒に、自分の身を守る技を身につけていくという話です。他人事でなく、まずは理解をして行動をしていくことが大切です。
Nさん・・・朝日新聞 記者
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私は朝日新聞の記者で、医療科学部で感染症を担当しています。取材先は専門家や医者、時には患者に話を聞いています。エイズを含めた感染症を考えた時に知識が大切になると思いますが、皆さんはどんなメディアから情報を取り入れていますか。雑誌、新聞、インターネット、友人からの話などから得ている情報の中で、一番大切なのは正確な情報を得ることです。その中で新聞の役割は、読者に必要な情報を与えているか、専門的な事柄や病気の名前や薬、治療法など取材してきたことを限られた紙面で正しく取り上げているかが問題になります。
ここで取材を通して知ったことを少し伝えてみたいと思います。
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今、性感染症、STDが若者の中に増えています。病気でいうと、クラミジア、淋菌感染症などが増えています。エイズよりもクラミジアは皆さんにとって身近な病気で、女性は感染すると不妊症の原因になります。HIVの感染力は強くないですが、クラミジアなど他の感染症にかかっていると、エイズに3〜5倍感染しやすくなります。ヒトパピロマウィルスに感染すると、まれに子宮ガンに進行し20〜30才の前半でガンになって命を落とすケースがあります。エイズと共に正しい知識を持つことが大事です。それが新聞を読むことにはつながりませんが、正しい知識をどうやって得るのか、うわさ話程度の情報では怖く、誤った知識で困らないようにして欲しいです。これからも新聞を通して、自分自身の身を守るための知識を伝えていきたいと思っています。
Rさん・・・慶応大学
ここで中国のエイズ問題について紹介します。中国の衛生部の報告によると、HIV感染者は84万人、AIDS患者は8万人でWHOによるとHIV感染者数はアジアで2番目、世界で14番目に多い国です。人口が多いので隠れたエイズ大国になるといわれています。年々HIV感染者数が増え今後対策を取らなければ、HIV感染者数は2000万人に増えるといわれています。
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感染の仕方は場所によって異なり、少数民族にHIV感染者が集中していて、国境に近いため麻薬に関連したケースが多くなっています。中部農村地帯は、貧困、経済的問題から売血による感染が問題となっています。衛生状況が悪いので、HIV感染がここから各地に感染していきました。
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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