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最初に授業の導入として、高校生が作った身近な題材で展開されている紙芝居を演じることで、他人事ではない身近な話題であることを実感し関心を持って、授業を開始することができた。
最後のまとめとして行った紙芝居<ミズホとサトシ>の授業
学習計画に示してあるように、最初に6人〜7人グループを作り、配役を決め、台本の読み合わせをすることから始めた。配役は台詞が短い役は1人で2つダブルキャストを行っても良いことにした。また配役を決めるときに注意することは、ミズホとサトシの関係性を考慮し配役を決めた方がよい。
(*生徒間の人間関係、生徒自身が問題を抱えている可能性等々が考えられるので配役は慎重に行ったほうがよい)
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・台本を読みあわせる中で、全体の流れを把握させ、その中で自分が演じた役柄について感じたことを記入させた。
・また母親とミズホとの会話文やミズホとサトシの会話文、父親とサトシの会話文などのシーンを取りあげ、各班ごとに会話文を考えさせることで、自分だったらどうするのか疑似体験させ、考えさせることも学習効果がある。
・ 最後にグループの中から代表のグループを選び、パワーポイントに合わせて紙芝居を演じさせ、他の班は鑑賞することで、自分がミズホやサトシだったらどのように行動したのか考えさせ、鑑賞し終わった感想を記入させた。
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<生徒の活動・感想>
ミズホやサトシを演じて当事者の苦しみや悩みが実感できたとか、2人を支えている家族の温かさや大変さ、医者が告知をするときの難しさなどを感じたようだ。
会話文の創作は原作に縛られず別れ話にしたり、男性同士の関係に置きかえ、独特な展開をしている班もあった。自分がミズホやサトシだったらどのように行動するかの質問には、やはりHIV抗体検査に行く、冷静に受けとめ、自分と向かい合うや、親や彼氏と相談する、逃げてしまうかもなど、自分に置きかえて考える機会となった。
全体の感想文から、演じてみて事の重大性が分かった、HIV感染は大変だけど逃げてはいけないと思った、身近に起こりうる問題だと言うことを再認識させられた、命の大切さや尊さを改めて感じた、など同じ高校生が作った等身大の題材だからこそ身近に考えることができたと思われる。
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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