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♪BGM(大江光「ふたたび」"雪")
『6年まえ陰性だった私が』
「こんな急に肺炎が悪化したのはHIV感染が原因である(AIDSの)可能性があります。検査を受けてもらえませんか?」
寝返りさえ打てない呼吸困難のなかで聞いた主治医の言葉に、私はうなずくほかありませんでした。
思い返せばその6年まえ、HIVに感染しているかもしれないという恐怖症に陥っていた私は、意を決して検査を受けて陰性であることを確認していたのです。それなのになぜ?それからは「比較的」セイファー・セックスを心がけていたつもりでした。HIV感染なんて他人事だと安心しきっていました。だから二度と検査を受けることはなかったのです。
結果は陽性。免疫を司る細胞の一つであるCD4の数(健常者は600〜1000)は3しかないことがわかりました。複数の肺炎を併発していました。「死」が目のまえに迫っていることを肌で感じました。
医療技術の進歩のおかげで、今では普通の生活が送れるまでに回復していますが、いくら後悔してもしきれない虚しさだけが残ります。
♪BGM(大江光「ふたたび」"雪")
ただ今朗読した「感染者の声」は、HIVやAIDSと共に生きる人たちを支援する「ぷれいす東京」がエイズ問題をリアリティあるものとして感じてもらおうと企画して作った、「LIVING TOGETHER」という小冊子から、若い感染者の詩2編選んだものです。皆さん、どのように感じられましたか。
すでにご存知のことと思いますが、日本では先進国といわれている国の中で唯一、いまだにHIV感染者とエイズ患者が増え続けています。また、日本の特徴としては、エイズを発症してはじめて自分のHIV感染を知るケースが増加しています。すなわち、自分がHIVに感染していると気付いていない人が、とても多いといわれています。また若い年代に、HIV感染者が増加していることが気がかりです。
HIVから身を守るためには、正しい知識を身に付けることからスタートします。
私たち調査研究班はHIVやAIDSについて、文献やインターネットを使って調べたり、エイズの抗体検査を行っている神奈川県衛生研究所やコンドームを製造しているオカモト株式会社に取材に行きました。
その活動を通じて私たちは、HIVやAIDSをめぐる状況の深刻さや、感染者の生活の大変さを知りました。少しでもご来場の皆さんにHIVとAIDSについての知識を確認していただき、次の行動を起こすときの参考となれば思い、クイズを考えました。
本日受付にてお渡しした資料からうちわを出して下さい。
○「正しい」と思う人は、うちわのレッドリボンの絵がある方を、
×「間違っている」と思う人は、うちわの赤い方を出してください。
1回練習してみましょう。○…。×…。
みなさん、ぜひ積極的にご参加ください。
では、はじめます。「エイズフォーラムQ&A」!!
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本報告書は神奈川県立高等学校 性・エイズ教育実践研究会様のご協力、ご承諾をいただき掲載しております。
尚、一部個人名や学校名などは省略させていただいております。 |
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